3人目を妊娠中に転職を決意
元々看護師として働いていた真奈美さんは、長男の出産を機に専業主婦になりました。長女が生まれ、2歳になった時にパートタイム勤務で復職したものの、18年に次女の妊娠が分かると、「3人の子ども一人一人と向き合う子育てがしたい」と考えたそうです。
上に子どもが2人いることで「次女と2人きりで過ごす時間が取れないのでは」と心配していた時、知り合いがベビーマッサージの講師として、子どもに合わせた働き方をしていることを思い出しました。「これなら、次女が赤ちゃんの時からじっくり触れ合えるし、それを仕事にできる」と講師ライセンスを取ることを決意。妊娠中に講座を受け始め、産後程なくして合格しました。
ライセンス取得から1カ月後の19年6月、自宅でベビーマッサージ教室を開業。「ベビーマッサージをしているママと赤ちゃんの笑顔を写真で残したい」と、7月にベビーフォトグラファーの資格も取得し、仕事の幅を広げました。
子どもと2人で過ごす特別な時間
自宅で仕事をしていることで、「学校から帰ってくる長男を迎えられることもうれしい」と話す真奈美さん。自身が小さい頃、〝鍵っ子〟だった経験から、自分の子どもには家で「おかえり」を言うのが夢だったそう。
また、仕事の量や時間を調整して、長男と長女それぞれと2人きりで過ごす時間をつくるようにしています。「デートの行き先は、長男は映画館、長女は公園など、本人が一番行きたいところ。私を独り占めできるのがうれしいのか、いろんな話をしてくれます。 私にとっても特別な時間です」
毎日の夕食後は、子どもたちにマッサージをしてスキンシップを取っています。「ベビーマッサージには、血流やリンパの流れを良くして免疫力を高めたり、直接触れ合うことで情緒を安定させたりする効果があります。生まれた直後からマッサージをしていた次女はあまり夜泣きをしません」
現在は、さらなるスキルアップを目指し、ファーストサインとベビースキンケアの資格取得に向けて勉強中です。「もっと知識や技術を磨き、ベビーマッサージを通して、親子が触れ合う時間の大切さを伝えたい。そしてその幸せいっぱいの瞬間をカメラに収めていきたいですね」。真奈美さんの挑戦は続きます。
家族が快適に暮らすための「住まい」は、子どもの教育やパパママの仕事、将来の生活など、「ライフプラン」を捉えた上で考えることが大切。持ち家と賃貸のメリット・デメリットも考慮しながら計画しましょう。
資産になることはもちろん、家族の思い出の場所になるといった精神的な安心感もメリットです。その半面、入居後に不都合やご近所トラブルがあっても、容易に引っ越すのは困難です。
家族のライフスタイルの変化とともに住み替えることができます。住み替えることで常に新築や最新の設備を整えたところに住むことも可能です。ただし、高齢になると借りにくくなるケースもあるようです。
多くの場合、数十年間、住宅ローンを返済していくことになります。住宅ローンの総返済額は「金利」「返済期間」「返済方法」の選び方によって変わります。購入価格は同じでも、頭金なしの場合は借入金額が多くなり利息の負担も大きくなります。
諸費用や頭金は、購入価格の25~30%程度を準備することが理想。低金利の今は住宅ローンを借りるにはいいタイミングですが、毎月の返済以外にも固定資産税や共益費・駐車場代など(マンションの場合)が別途かかります。また、定期的なメンテナンスや改修が必要になり、そのための資金も準備していかなければいけません。
(元利均等返済・全期間固定金利・ボーナス返済なしで比較)
生涯にわたって賃料を払い続けることになり、ケースによっては更新料や引っ越し費用なども必要です。
「小学校に入学する時」以外に「子どもがある程度成長してから」もタイミングの一つです。その頃になるとパパママの退職後の生活も具体的に考えられるようになり、場所や家の規模など決めやすくなります。ただし、高齢になると住宅ローンを長期で利用するのは難しくなるため、住宅購入のための資金を計画的に準備していくことも必要です。
「住まい」については、取得やリフォームなどに利用可能な税制や支援策があります。詳しくは国土交通省のHPをご確認ください。住宅ローンを借りたら、状況に応じて見直し(借り換えや繰り上げ返済)を行いましょう。住宅に限らず、私たちの生活に関わる制度や仕組みには“知らずに損していること”は意外と多いもの。新聞の経済面にも目を通す習慣を付けて「身の回りの経済」に興味を持つといいですね。
グループホームの一室に集まるエプロン姿の小学生や親子連れ。子ども食堂「こみ〜る」のスタッフや利用者たちです。「今日は何作る?」「子どもたちは、おにぎりを握って」と、食事の準備を進める様子を見て、「開所以来、自然と“みんなで作る”雰囲気になっています」と、代表の水上和夫さんは目を細めます。
合志市で不登校やネグレクトの子どもの相談員をしていた水上さん。退職後も、民生児童委員として地域の子どもと関わる中、貧困や虐待など、子どもを取り巻く問題を目の当たりにしてきました。水上さんは「問題を抱えた子どもたちが、少しでも安心して食事できる場をつくりたい」との思いで、2016年10月、ソーシャルワーカーや管理栄養士など、有志のボランティア15人と共に「こみ〜る」をスタートしました。
場所は、グループホームの運営会社が無償で提供。食材や調味料は、県内の物産館や食品会社からの寄付で賄われ、「たくさんの厚意がありがたい」と水上さんは話します。
子育て世代に人気で、1000人規模の学校がある合志市ですが、水上さんによると、貧困家庭も点々と存在するそうです。必要に応じて市内の小中学校の校長や教頭、教育委員会、社会福祉協議会とミーティングを実施。地域の子どもたちの状況を把握し、水上さんらスタッフが、こみ〜るに集まった食材を、支援が必要な世帯に配布しています。「地域で暮らしていくには、制度や事業だけではなく、身近な地域での助け合いも必要」と水上さんは力強く話します。
現在は月1回の開催ですが、今後は、子どもが徒歩で来られる小学校の近くなどに場所を移し、いつでも訪れられる“みんなの居場所づくり”を模索しているのだとか。「元気な高齢者の力を生かしながら、遊びの指導や学習支援を行える仕組みを作りたい」と、幅広い活動を目指す水上さん。今後のこみ〜るに注目です。
【こみ〜る】
主催/こみ〜る
場所/合志市幾久富1909-700(グループホームヒューマンケア内)
☎080(5241)3837
開催日時/毎月第4土曜(10:00~13:00)
利用条件/どなたでも
(高校生以下無料、大人100円~)予約不要
しっとりとした生地と砕いたチョコ、アーモンドがおいしいクッキー。バレンタイン用に、お子さんと手作りしませんか。
けいれんは、「意図しない筋肉の動き」のこと。眼球が動かず目線が合わない、あるいは手足が固まる、ガクガクと動くといった症状が挙げられます。生後半年〜5歳の子どもには、高熱時に起こる「熱性けいれん」が多く見られ、10人に1人が起こすとされています。
子どもがけいれんを起こしたときは衣服を緩め、体を横向きにします。昔は「舌をかまないように」と、口に布や大人の指を入れることがありましたが、窒息の恐れがあるため絶対にやめましょう。ほとんどの場合、5分以内に症状は収まります。5分以上続くようであれば救急車を呼びましょう。
けいれんには重篤な病気が隠れていることがあります。初めてのけいれんであれば、症状が収まった後に、できるだけ早い受診を。かかりつけの小児科が開いていない場合は、救急病院を利用しましょう。
ただし、病院への移動中に再発することも。自家用車での移動は付き添いを連れていくと安心です。
場所:玉名市天水町小天748
☎0968(82)4600
料金など詳細はこちらから→http://hananoyakata.akaruinouson.co.jp/
花に囲まれた空間で ゆったりランチ
小高い丘の上にある隠れ家カフェレストラン。自社農園で育てた旬の野菜や果物を使った料理が好評です。
平日は日替わりランチ(880円、税込み)を、土日・祝日はバイキングランチ(大人1100円、小学生770円、3歳以上660円、同)を提供。暖かい季節は、有明海や雲仙を一望できるカフェテラスや、季節の花が咲くガーデンスペースで食事をするのがお勧めです。
ヨガ教室や寄せ植え体験などのイベントも定期的に開催しています。
不要
10年ぶりの赤ちゃんの誕生は、私にとって貴重な経験を与えてくれる。
その一つが家事。出産前後は、入院や育児に大忙しな妻に代わり、私が全ての家事をやってみることにしたのだ。洗濯機の使い方なども知らず、電源を入れるところから一つ一つ勉強し、なんとか使いこなせるようになった。
しかし、一番の難関は、長女のお弁当作り。初日は、「長女は肉が好きだから」と、とりあえずおかずに肉、そして、肉入りのチャーハンを詰めた。長女は「おいしかった」と言ってくれたが、茶一色の弁当に、なんだか申し訳なくなった私は、ネットでお弁当のレシピをあれこれ検索。彩りは完璧になったが、既に家にある食材や調味料まで重複して買ってしまい、よく反省した。
それが今や、前日に冷蔵庫にある食材をチェックすることから始めるようになった。なんなら、冷蔵庫の食材を使って調理できるまでに成長し、以前は1時間かけて作っていたのが30分で完成! 長女の「お父さん、おいしかったよ」の言葉に調子に乗って、弁当作りが楽しみになっている。
原田佳英さん(41)
熊本市内で写真館を経営。長女・かなちゃん(15)、長男・よっくん(13)、次男・はるくん(10)、次女・かすみちゃん(1)と妻(43)の6人家族。
セミナーや講座、お出かけなどのサークル活動のほか、子育て関連の情報をラインで毎日配信し、ママ同士が支え合うプロジェクトを進めるなど、さまざまな活動をしています。
県外出身で周りに親戚や旧知の友人がいない、そうでなくてもパパが仕事で忙しいなどの理由で、一人で子育てを頑張っているママは多いです。そこで「人と人がつながることで孤立した育児を防ぎ、子育てに悩んでいるママたちが少しでも楽に、そして、子育てをもっと楽しめるようになれたら」との思いで、2013年にネットワークを立ち上げました。
週に1~2回、子育てにまつわる催しを開いたり、食などを通じて「支え合いの場」を設けたりと、幅広く活動しています。
「縁側moyai」のmoyaiとは、「共同で一つのことをする」という意味。現在、約400人の仲間がいますが、その活動を支えているのは、約70人の運営メンバー。みんな「誰かの役に立ちたい」と取り組み、参加者の皆さんから元気をもらっていますよ。今後もみんなで、「縁側moyaiの仲間がいれば大丈夫」と思ってもらえる場をつくっていきたいです。
【日時】毎月1回。詳細は随時連絡し、参加者を募ります
【参加費】料理に使った材料費
【場所】みんなの縁側 忙しいママたちのために、仲間が手作りした温かい料理をお裾分けします。
【日時】各年1回
【参加費】なし
【場所】みんなの縁側(熊本市内の活動拠点)など 在園児や在校生の保護者からのアンケートをもとに、情報交換をしています。
【日時】随時連絡し、参加者を募ります
【参加費】イベント内容による
【場所】みんなの畑か、協力農家さんの田畑 田植え、稲刈り、掛け干し、柿収穫など、年間を通じた農作業を体験します。