「ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)」という言葉を聞いたことがあるパパママも多いのでは。ファミサポは、子ども(生後3カ月~小学校6年生)を預けたい人(依頼会員)と子どもを預かりたい人(協力会員)による、会員相互の援助活動です。仕事や家事、用事などで、子どもを見られない親に代わり、協力会員が保育園の送迎や、預かりなどをしてくれます。
会員になるには、双方がそれぞれ講習を受けることが必須。事務局が講習会を開き、依頼内容に合わせて会員同士のマッチングなどを行います。
熊本市の事務局でアドバイザーを務める宮本裕子さんによると、協力会員は、子育て経験のある人や社会貢献をしたいという人がほとんど。中には「自分の子育て中は、仕事で子どもに関わる時間を持てなかったため、今の子育て世代をサポートしたい」と登録する人もいるそうで、「地域で子どもの成長を見守り、保護者の心の支えとなる身近な頼れる存在として活動しています。子どもが小学校を卒業しても、年賀状を送り合う家庭もあります」と宮本さん。
ファミサポ以外にも、病児・病後児保育やシルバー人材センターなど、さまざまにある子育て支援事業。宮本さんは「子どもの預け先があるという安心感がパパママの気持ちの余裕につながります。各事業の特徴を知り、状況に合わせて活用できるといいですね」と話していました。
乳幼児を保育所で一時的に預かってもらえる。事前に実施施設で登録手続きが必要。数時間~数日の慣らし保育が必要なケースもある。
1日2000円程度(給食、おやつ代含む)※当日支払い
参考/「熊本市コールセンターひごまるコール」HP
病気や回復期の小学6年生までの子どもを、病院や保育所に併設した専用スペースで、一時的に預かってくれる。要事前登録。はしかや、インフルエンザなどの感染症で病態の悪いときには利用できないことがある。
1日2000円(昼食代含む)※当日支払い
参考/「熊本市」HP
60歳以上の元気な会員が、保育園・幼稚園への送迎(徒歩または公共交通機関)や留守中の見守り(依頼主の自宅または託児会場)、産前産後の家事援助など、乳幼児~小学校低学年の子どもを対象にした育児援助を行う。事前に面談が必要。
1時間921円~
参考/「熊本市シルバー人材センター」HP