年の近い4人の子育てをしながら助産師を目指し、この春、看護学校に入学しました。今まで、漠然と憧れていただけだった助産師という仕事。挑戦しようと決意できたのは、昨年6月に流産をしたことがきっかけでした。当たり前だと思っていた命の尊さを痛感し、生きていればできないことはないと気付いたのです。看護学校の予備校に通い、受験までの3カ月は勉強に没頭。無事合格することができました。
私の子育ては決して穏やかなものではなく、山あり谷ありの連続です。4人目を出産後、初めての産後うつを経験し、どうしようもないイライラを子どもにぶつけ、このままでは虐待してしまうと泣きながら児童相談所に電話をしたこともありました。
そんな私が看護学校へ入学。年下の同級生に囲まれ、新しいことが始まる期待と不安が入り交じっています。良き母親像に縛られ、なかなか人に頼ることができず、悩むことも多かったけれど、自分の「やってみたい」という気持ちに素直に、今を生きることで、“今日が一番いい日”と心から思えるようになりました。
川中えりかさん(28)
ベビーマッサージ講師として4年間活動後、より深く母子支援がしたいと、4月から助産師を目指して看護学校に入学。長男ゆうとくん(6)、次男はるとくん(5)、長女あやねちゃん(3)、三男あおとくん(2)の4人の子どもと夫(46)の6人家族。