お金と暮らしの教室
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キャロット世代のパパママが今、考えておきたいこと

2020.03.10

人生100年時代。子育てが落ち着いた後も、パパとママの人生は長く続きます。将来のお金のことや働き方について考えてみましょう。

 

ねんきん定期便を使って現状を知ろう

年に1回届く「ねんきん定期便」。50歳未満の場合は、将来、実際にもらえる金額ではなく「今まで支払った保険料で算出した金額」が書いてあります(下図、赤丸の部分)。

 

年金制度に10年以上加入していれば国民年金からの「老齢基礎年金」がもらえます。もらえる金額は、20歳から40年間保険料を支払ったとして、満額の78万1700円(2020年度)。ざっくり計算すると1年あたり2万円。つまり、ねんきん定期便の金額に、60歳まで毎年2万円ずつ増える計算です(A)。また会社員や公務員であれば「老齢厚生年金」が国民年金に上乗せされます(B)。もらえる金額は年収や加入期間によって変わります。

 

令和元年度「ねんきん定期便」(50歳未満)(ウラ)

 

計算してみよう! ~将来いくらもらえる?   これからどう働く?~

下の表に記入し、将来もらえる年金額を計算してみましょう

 

【もらえる年金計算シート(例)】

これから増える年金額はいくら?老齢基礎年金 2万円×60歳までの年数=A老齢厚生年金 年収×5.481÷1000×これからの厚生年金加入年数=B将来もらえる年金額を計算しよう (計算式) 自営業・専業主婦の方⇒ねんきん定期便の金額+A 会社員・公務員の方 ⇒ねんきん定期便の金額+A+B

年金額を増やすには~パパママのこれからの働き方も考えてみよう〜

年金は“年収を上げる”か“年金制度に加入する期間を長くする”などで増やすことができます。現状の年金額を確認することで、「子どもが大きくなったら正社員で働きたい」「スキルアップをして年収を上げたい」「○歳までに独立して会社を立ち上げたい」など、将来の働き方を考えることにつながります。

 

これからの人生に必要なお金を準備する

 

★勤務先のおトクな制度を活用

サラリーマンの場合、勤め先の福利厚生として、財形や持株会、割安な掛金で加入できる保険など、利用できる制度をチェック!給与天引きで確実に積み立てができる、奨励金がある、金利の上乗せがあるなどのお得な制度を活用しましょう。

 

★NISA、つみたてNISA

60歳までに必要な資金の準備は、税制面で優遇のあるNISAやつみたてNISAを活用しましょう。2019年10月号のキャロットを参照してください。(キャロットのHPからも見られます)

 

★確定拠出年金

老後の公的年金の上乗せとして活用したいのが確定拠出年金(DC)です。DCのメリットは掛金、運用、受け取り時に税制優遇があることです。

~勤務先にDC制度がある場合~

WEBやコールセンターで現在の運用状況を確認しましょう。運用利回りが0%に近い場合は商品の見直し(資産配分の見直し)を検討します。その時に大切なのが「分散投資」です。

~勤務先にDC制度がない場合~

個人型確定拠出年金iDeCoの活用を。税制優遇はもちろん、60歳まで引き出せないなどの制約があるため確実に準備することができます。

 

 

 

分散投資でコツコツ積み立て!ファイナンシャルプランナー時川 郁さん

 

以前、このコーナーで「18年間積み立てた200万円が400万円になった」とお伝えしましたが、そのタネ明かしを! それは、株式比率多めの「分散投資」で、毎月1万円ずつ「コツコツ投資」し、あとは“上がってもラッキー、下がってもラッキー”と「長期投資」をした結果です。この18年間、リーマンショックなど、相場が大きく下落する場面もありましたが、積み立てたお金は2倍になりました!

 

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