箸を使い始める目安は、スプーンの握り方が安定した頃。スプーンを鉛筆のようにつまんで持ち、食べこぼしが少なくなってからがよいでしょう。当園では子どもの様子を見て、5歳前後から始めています。
箸の長さは5歳ごろで16㌢程度。材質は滑りにくい竹や木、形は角があるものがおすすめです。
食事中に「持ち方はこう!」と何度も教えると、食自体の楽しみが薄れ、「食べたいのに食べられない」と子どもの意欲低下につながる恐れがあります。
そこで、遊びの中で楽しみながら教えてみましょう。当園では箸を使って物を移す遊びをやっています。小さく切り分けた食器用スポンジや手芸用の綿ボールなど柔らかいものから、小さな木片や小豆など硬いものへと難易度を上げて練習します。遊びを通して自信を付け、実際の食事で少しずつ試していけるといいですね。
何より大事なのは、食を楽しむこと。焦らず急がず教えていきましょう。