「食育」の目的は、「食を通して生きる力を育む」ことです。昔から食の大切さは家庭で伝えられてきましたが、共働きや核家族が一般的になった現代では、なかなか食育まで手が回らないのが現実です。
幼児食アドバイザーの松川恵さんに、食育の話を聞きに行ったのは、キャロママスタッフ(読者スタッフ)の石井友美さん。「育児書通りに行かずストレスを感じる親は多く、私も長男の離乳食が進まなくて悩んだ経験があります。食育をどう進めればいいのでしょうか」と問い掛けます。
松川さんによると、食育で大切なのは①毎朝、何か少しでも食べてエネルギーを補給する②食べ物を作る人に感謝する③一日一回でも親子で食卓を囲む―ことだそうです。「子どもと買い物に行って食材を見る、簡単な手伝いをしてもらう、というだけでも立派な食育です。食を支える人の存在や命の大切さなどに気付くきっかけになります」と松川さん。「お母さんやお父さんが気合を入れて頑張らなくても、日常生活の中で子どもの食育につながることはたくさんあります」
松川さんに親子で食を楽しむ“頑張りすぎない食育”のコツを教えてもらいました。今すぐできる食育のアイデアが見つかるかもしれませんよ。