春は幼稚園や保育園などへの入園・進級があり慣れない環境から、子どものぐずりや体調の変化が起きやすい時季です。スムーズに通園するために、3月〜5月にかけて、子どもに生じやすい心の変化とその対処法について、暁幼稚園(熊本市西区)の角裕子園長に聞きました。また、朝の登園準備の時短につながる家庭での工夫も紹介します。
新しい環境での生活は大人でも緊張したり、疲れたりするもの。子どもならなおさらです。「子どもの気持ちに寄り沿い、園生活が待ち遠しくなるような会話を増やすなど、子どもの目線で考えて接するよう心掛けましょう」と角裕子さん。わが子だからと遠慮なしに「これができなきゃダメ」や「ちゃんとしなさい」など子どもが萎縮してしまう声掛けは逆効果。子どもの思いや行動を肯定し、少し大げさに褒めて気持ちを高めてあげることで、集団生活の第一歩を楽しくスタートできるようになるそうです。
これからの3カ月間は、子どもにさまざまな変化が見られます。その変化を事前に知っておくことで、親も心の準備ができるはずです。親の不安やイライラを子どもは敏感に察知します。親の心の安定が、子どもの安心につながります。“先取り準備”で春からスタートする園生活を親子で楽しく過ごしましょう。