らしく
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自分らしく働く。自分らしく暮らす。様々な職業、暮らし、生き方を選んだママパパの日常を紹介します。

田尻友美さん(オーガニックコットン専門店 店長)

2021.03.16

オーガニックコットンの仕事が人生の軸
熊本でその魅力を伝えていきたい

 

働くパパママの姿をリポートする、「らしく」。今回は、2人の子育てをしながら、オーガニックコットン専門店の店長として働く田尻友美さんを紹介します。たじり・ともみさん(36) 宇城市出身。大学卒業後、オーガニックコットン製の服について勉強するため2011年から東京の服飾専門学校へ。インターンを経て、オーガニックコットン製品製造販売会社入社。15年、昭久さん(36)との結婚を機に帰熊。17年6月、熊本市内に「ル・コットン」オープン。19年2月、現在の地に移転し「プリスティン熊本店」をオープン。新くん(6)、侑くん(2)の母。熊本市在住。

 

 

 

オーガニックコットンを追求

オーガニックコットン専門店「プリスティン熊本店」店長の田尻友美さんは、小さい頃から肌が敏感で下着によるかゆみに悩まされていた一人です。そんな時に出合ったのがプリスティンの商品。「初めてオーガニックコットンに触れた時、その感触に感動し、もっと詳しく知りたいと強く思いました」

東京の服飾専門学校で勉強しながら、プリスティンの商品を扱うオーガニックコットン会社の門をたたき、インターンとして見識を深めた友美さん。ひたむきな思いが会長の目に留まり入社が決まりました。生地や糸、綿花を扱う部署で商品開発に携わった後、東日本大震災で職を失った母親たちが作るオーガニックコットン製の小物を販売する仕事も経験。原料となる生産現場から、商品づくり、そして消費者に届くまで。その過程を経験したことが友美さんのオーガニックコットンへのさらなる探究心をかき立てました。

大学の同級生で、熊本で働いていた昭久さんと結婚後も、友美さんは東京に残り仕事に没頭。程なく長男新くんを授かったのをきっかけに、熊本に戻り、家族3人での新たな生活をスタートさせました。

 

 

 

行動力と強い思いでつながった道

熊本に戻ってからもオーガニックコットンへの思いは尽きず、綿花の無農薬栽培にも挑戦。そのような中で熊本地震が起こりました。「大好きなコットンを販売し、利益の一部を寄付できたら」―。動き出した友美さんの力となってくれたのは、前職の会長でした。

この再会をきっかけに、「オーガニックコットンの魅力を、直接自分の手で多くの人に届けたい」と、17年6月、熊本市内に「ル・コットン」をオープン。商品管理、顧客対応、販路拡大…。全てを一人で切り盛りする友美さんの心強いサポーターが会長と夫の昭久さんでした。「夫は経営にこそ口は出しませんが、気付くといつも背中を押してくれています。子どもとの時間が取れずもんもんとしていると、『こんなことを言ってたよ』と、その日の様子をさりげなく伝えてくれるんです」

そして2年前、さらにオーガニックコットンの販路を広げたいと、個人店から「プリスティン熊本店」へと移行した友美さん。結婚・出産、そして熊本地震。人生の転機があっても、常にオーガニックコットンの仕事に携わるという軸があったからこそつながった道。友美さんのオーガニックコットンを探究する旅はこれからも続きます。

 

 

休日は子どもも一緒に登山を楽しむ田尻さん一家

 

 

 

家に帰るとママモードに。優しい笑顔で家族を包み込みます

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