らしく
らしく
自分らしく働く。自分らしく暮らす。様々な職業、暮らし、生き方を選んだママパパの日常を紹介します。

小森愛実さん(トマト農園営業)

2019.07.17

子どもとゆっくり過ごせる「今が最高」
4世代が協力し合い、自慢のトマトを全国へ

 

“怒りっぱなし”の生活を一変

海難救助に憧れていた小森愛実さん。富山商船高専(現・富山高専)を卒業後、海がある都道府県に配置される「船舶職員」の道を選びました。

 

「募集がある都道府県庁を探し、熊本に行き着きました」。2004年に熊本県初の女性船舶職員として入庁。「当時は3交代制で漁業取締船に乗り、海上を監視していました」

 

プライベートでは09年、行きつけのバーで知り合った大将さんと結婚。程なく一将くんを授かりました。妊娠、出産後も働き続けたいと考えていた愛実さんは、日勤の職場に変えてもらい仕事を続けました。

 

しかし、3人の子どもの育休を経て復帰すると、子どもと触れ合う時間が少ないと感じるように。さらに、「朝、『早くしなさい!』と言いつつ子どもより先に家を出て、夕方帰ると『片付いてないよ!』と叱りながら夕飯。子どもと一緒にいる時間のほとんどを怒って過ごしている気がしました」。

 

愛実さんは、もっと余裕を持って子どもと向き合いたいと、退職を考え始めました。「夫の農園でオリジナルブランド化、加工品開発を進めていた頃。私も協力できると思いました」

 

大将さんの後押しもあり、17年に県を退職。大将さんが中心となってトマトと柿を生産する「小森ファーム」で、加工品の開発や営業、発送事務の仕事に携わることになりました。

 

家族との時間を糧に、新たな挑戦

退職後、愛実さんの生活は大きく変わりました。「朝に子どもを送り出し、夕方は迎えにも行けます。心に余裕が生まれ、怒る回数も減りました」

 

ただ、愛実さんは年に数回、県外でのトマト試食販売のため、数日間家を空けることも。その間の子どもの世話は、大将さんや同居する大将さんの父母、祖父母が引き受けます。「お互いに何でも言い合えるいい関係。同居してよかった」と愛実さん。

 

一将くんと大登くんは野球に忙しい毎日ですが、愛佳ちゃんは家族の仕事に興味津々。「収穫の手伝いをしてくれるのがうれしい」。家族4世代が農園を支えています。

 

働き方が大きく変化した愛実さんは、「今が最高」ときっぱり。子どもと触れ合う時間を糧に、トマトを使ったカレーの開発など、新たな挑戦も始まっています。「大好きな家族が作る、おいしいトマトを全国に広めたい」。夢を語る笑顔が輝いていました。

 

 

 

「ら/し/く」一覧に戻る
よみものトップへ