子ども食堂リポート
子ども食堂リポート
地域の子どもを見守り、育てる

Vol.15 子ども・地域食堂「だんだん食堂」

2021.09.27

 

 

 

目指すは「近所のおばちゃん家」
いつでも気兼ねなく行ける場所に

 

 

 

仮設住宅入居者向けの昼食会を機に
子ども食堂として活動し5年目

嘉島町にある「居酒屋だん」は、手作りの味が評判のお店です。熊本地震後、近隣の仮設住宅に住む被災者を招待して開いた昼食会で、参加者が涙を流して「ありがとう」と感謝してくれて、「純粋にうれしかった」と語る代表の穴井智子さん。喜んでもらおうと2回目の昼食会も無料で行いましたが、継続的に開催するため、2017年からは、子どもや地域の人に低額で食事を提供する「子ども・地域食堂『だんだん食堂』」として活動をスタートさせました。

「今年の6月で5年目に入り、顔見知りの親子やおばあちゃんが増えました」と穴井さん。子どもたちからは“あなこ”の愛称で親しまれているそう。

コロナ禍の今は、不定期で弁当を配布しています。困っている人のために熱心に活動する穴井さんの力になろうと、地元の人をはじめ、熊本市内のお寺の住職夫婦や山都町のそば屋の店主など、たくさんの人が弁当作りの手伝いに駆け付けます。ボランティアの女性は「日頃は何にもしない夫が、ここに来ると一生懸命なんです」とほほ笑みます。

だんだん食堂を利用する子どもからは「魚っておいしいんだね」「ここの野菜のおかずは好き」との声があり、穴井さんをはじめ、ボランティアの人たちのやりがいにつながっています。

弁当を準備している間も、地元の農家さんがピーマンやナスを届けてくれたり、「穴井さん、おるね?」と食堂の利用者のおばあちゃんが訪れたりと、だんだん食堂は地域に浸透しているようです。

 

 

 

 

 

専用の拠点をつくり
気軽に立ち寄れる居場所に

19年9月から放課後児童クラブ対象外の小学生を週2回受け入れ、見守り活動も行っています。梅干しやおはぎ作り、習字などの体験も取り入れ、昔ながらの文化の継承も大切にしているそうです。夏のお祭り、冬の餅つきなど地域の人と楽しむイベントも、今では恒例になっています。来年4月を目標に、お店とは別に、子ども食堂や見守り活動などを行う専用の支援拠点を設ける予定だそう。

「困ったときに気軽に立ち寄れる“近所のおばちゃん家”をつくり、助けを必要とする人に来てもらいやすい環境を整えていきたい」と穴井さんは力強く語っていました。

 

 

 

 

 

 

【子ども・地域食堂「だんだん食堂」】

住所/上益城郡嘉島町上島1947-2
酒食彩ダイニング居酒屋だん内
☎080(1718)0618

開催日時/第2土曜7:00〜9:00
第4月曜16:00〜20:00
利用条件/どなたでも(要予約)
大人300円、高校生以下無料
※現在、新型コロナウイルス感染防止のため、第2土曜の朝食を休止し、不定期で昼食サポート(子ども対象に弁当配布)に変更、第4月曜の夕食も弁当配布

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