子ども食堂リポート
子ども食堂リポート
地域の子どもを見守り、育てる

Vol.5「こみ〜る」

2020.01.23

 

 

支援が必要な家庭へ食材を配布
地域の中での助け合いに注力

 

子どもを取り巻く問題を少しでも解消したい

グループホームの一室に集まるエプロン姿の小学生や親子連れ。子ども食堂「こみ〜る」のスタッフや利用者たちです。「今日は何作る?」「子どもたちは、おにぎりを握って」と、食事の準備を進める様子を見て、「開所以来、自然と“みんなで作る”雰囲気になっています」と、代表の水上和夫さんは目を細めます。

 

合志市で不登校やネグレクトの子どもの相談員をしていた水上さん。退職後も、民生児童委員として地域の子どもと関わる中、貧困や虐待など、子どもを取り巻く問題を目の当たりにしてきました。水上さんは「問題を抱えた子どもたちが、少しでも安心して食事できる場をつくりたい」との思いで、2016年10月、ソーシャルワーカーや管理栄養士など、有志のボランティア15人と共に「こみ〜る」をスタートしました。

 

場所は、グループホームの運営会社が無償で提供。食材や調味料は、県内の物産館や食品会社からの寄付で賄われ、「たくさんの厚意がありがたい」と水上さんは話します。

 

 

高齢者の力を生かし、 いつでも訪ねられる居場所へ

子育て世代に人気で、1000人規模の学校がある合志市ですが、水上さんによると、貧困家庭も点々と存在するそうです。必要に応じて市内の小中学校の校長や教頭、教育委員会、社会福祉協議会とミーティングを実施。地域の子どもたちの状況を把握し、水上さんらスタッフが、こみ〜るに集まった食材を、支援が必要な世帯に配布しています。「地域で暮らしていくには、制度や事業だけではなく、身近な地域での助け合いも必要」と水上さんは力強く話します。

 

現在は月1回の開催ですが、今後は、子どもが徒歩で来られる小学校の近くなどに場所を移し、いつでも訪れられる“みんなの居場所づくり”を模索しているのだとか。「元気な高齢者の力を生かしながら、遊びの指導や学習支援を行える仕組みを作りたい」と、幅広い活動を目指す水上さん。今後のこみ〜るに注目です。

 

 

 

 

【こみ〜る】

主催/こみ〜る
場所/合志市幾久富1909-700(グループホームヒューマンケア内)
☎080(5241)3837
開催日時/毎月第4土曜(10:00~13:00)
利用条件/どなたでも
(高校生以下無料、大人100円~)予約不要

 

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