小学1年の長男のゆうとは、遠方の保育園に在籍していました。卒園後は友達と別々の小学校に行くと分かってからは、別れるのが悲しく寝る前によく泣いていました。
そこで、卒園後も保育園の友達と一緒に通っていたスイミング教室に行ってはと提案しました。しかし、しばらくして「水泳は続ける。だけど家の近くのスイミングに行く」と彼自身が決め、その日以降、一切泣かなくなりました。きっと送迎が困難だという状況を分かっていて、私に気を使ったのでしょう。
先日、スイミング教室で初めて進級したことを私にうれしそうに報告してくれた時は、ゆうとを思いっ切り抱きしめました。小学校や放課後育成クラブ、水泳など、新しい環境で頑張っている彼を見て、まだ小さいのに周りに合わせたり、自分の気持ちを抑えたりしているんだなと切なくなると同時に、心の成長を感じます。一番お兄ちゃんで手が掛からなくなり、きょうだい4人の中ではどうしても後回しになってしまう長男。しかし、「毎日1回ママとギュっとすることがぼくのパワーのもとなんだよ」とこっそり教えてくれるかわいい一面もまだまだ残っています。今だけの彼との時間を、私もしっかり受け止めていきたいと思います。
川中えりかさん(28)
ベビーマッサージ講師として4年間活動後、より深く母子支援がしたいと、4月から助産師を目指して看護学校に入学。長男ゆうとくん(7)、次男はるとくん(6)、長女あやねちゃん(4)、三男あおとくん(2)の4人の子どもと夫(46)の6人家族。