お金と暮らしの教室
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パートママと「収入の壁」~どう働く?どう考える?~

2019.05.13

「そろそろパートを始めたい」と考えるママたちに立ちはだかるのが「収入の壁」。この壁、気にする? 気にしない? パートママの収入と働き方について考えてみましょう。

 

※主たる生計者をサラリーマンのパパとした場合の内容です。シミュレーションの数字は概算です。さまざまな条件(パパの年収やママの勤務先の制度など)によっても変わります。

 

収入の壁って何?「パートをするなら103万円までに抑えた方がいい」「たくさん働くとかえって損するらしい」など、ママがパートを始めると話題になるのが〇〇蔓延の壁。103万円(税金の壁)パートママ本人に所得税がかかってくる壁です。106万円(社会保険の壁)勤務先が従業員501人以上で、週20時間以上働くなどの要件を満たす場合、パパの扶養から外れてパートママ本人が社会保険に加入することになります。150万円(税金の壁)パパの税金が少しずつ増え始める(配偶者特別控除が段階的に減っていく)壁。家計への影響はそれほど大きくありません。

 

長い目で働き方を考えよう。働くということは、生きがいにもつながります。お得な働き方も気になるところですが、お金の面だけでなく「今は育児中心なのでパパの扶養の範囲内で働き、子供の成長とともにしっかり働きたい」など、将来どうしたいのかも含め長い目で働き方を考えましょう。

 

目先の損得より、ライフプランとして夫婦で検討を ファイナンシャルプランナー時川郁さん

 

働き方に対する考え方は、各家庭それぞれ違います。ママの収入が増えることにより、パパの会社の家族手当や保育料などに影響することもあります。ママが働くことによって、夫婦の家事・育児の分担や、ママの交際費・衣服代も必要になります。ママに社会保険料がかかり始めると今の手取りは減少しますが、将来もらえる年金が増え、万が一のときの保障も得られます。金銭的な面だけではなく、ライフプランの一つとして長い目で考え、夫婦でしっかりと話し合うことが大切です。

 

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