今月のテーマ:子育て「子どもの歯磨きのコツ」
歯の健康を守るため、小さいうちからしっかりと歯磨きの習慣を身に付けさせたいものです。子どもが歯磨きに慣れるコツや仕上げ磨きを嫌がるときの対処法を聞きました。
歯が生える前からの「歯磨き慣らし」が肝心
子どもの歯磨きへの抵抗をなくすためには、歯が生える前から口元への刺激に慣れる練習を行うことが効果的です。初めは授乳の姿勢で頬に触れ、徐々に口の周りや唇も優しく触り、慣れてきたら湿らせたガーゼで歯肉を触ります。嫌がらなければ、寝かせ磨きの姿勢に挑戦しましょう。
下の歯が生えてきたら、ベビー用の歯ブラシを持たせて自分の口の中に入れる練習をします。必ず大人が見守って行いましょう。上の歯が生えてきたら仕上げ磨きを始める合図です。
歯磨き剤はフッ化物配合の物がおすすめです。うがいができない時期はペーストよりもジェルやスプレータイプが適しています。
哺乳瓶やマグでジュースを飲むと、前歯の裏側に糖分がたまりやすくなり、虫歯のリスクが上がります。意識して磨きましょう。
仕上げ磨きの際は「10数えたらおしまいね」などと約束し、時間になったら磨いている途中でも終了します。毎回、完璧に磨けなくても、嫌がらずに歯磨きを続けられることが習慣付けには大切です。最後は「頑張ったね」と笑顔で褒めて。少しずつ「歯磨きへのイヤイヤ」を克服しましょう。
親子の「お約束」で仕上げ磨きのイヤイヤを克服!
声掛けパターン(1)
「10まで数えたらおしまいだよ」
POINT
「いーち、にーい」とゆっくり数え「10まで」の約束を守る。
声掛けパターン(2)
「順番に磨いていくね!右上、上の前歯…次は…」
POINT
「順番」の約束を守り、途中で戻らない。
終わりの見通しが立つと頑張れる!
仕上げ磨きの動画をCheck!
教えてくれた人
熊本市口腔保健支援センター(熊本市健康づくり推進課)
歯科衛生士
平松 智子さん
1歳を目安に、歯科医院で虫歯予防に効果的なフッ化物塗布を受けましょう。また小学4年生ごろまでは仕上げ磨きをお勧めします。