今回のテーマ:冬の服装 どの程度の重ね着が目安?
日に日に寒さが増すこれからの時季、体温が高い乳幼児にどのくらい重ね着させるべきか悩みます。衣服の枚数の目安などを聞きました。
教えてくれた人
学校法人金城学園 暁幼稚園 園長 角(かど) 裕子さん
冬は服の着せ過ぎとともに、水分の取り忘れにも注意が必要です。小まめな水分補給を心掛けましょう!
大人より1枚少ない状態に
本格的に寒くなると、子どもが風邪をひかないよう厚着をさせる人もいるかもしれません。特に祖父母世代に多いのではないでしょうか。
今は、昔と比べて室内の暖房設備が整い、快適な温度で過ごしやすくなりました。また、体温が逃げない機能など、衣服の性能も上がっています。そのため必要以上に子どもに衣服を着せる必要はありません。
子どもは体温が高いため「大人より1枚少ない状態」が目安。
一年で最も冷え込む1~2月でも、屋外での上衣の基本は「下着+薄手のトップス+上着」の3枚です。トップスは裏起毛ではなく、汗を吸うものがおすすめ。上着はその日の気温や過ごす場所によってカーディガン、ジャンパー、ダウンジャケットなどから選びます。暑がる場合は、上着を脱がせましょう。
室内で過ごすことの多い乳児は、下着+厚手のトップスのみでも構いません。外に出る時には、状況をみて上着を着せましょう。
就寝中も衣類の着せ過ぎには注意しましょう。子どもの肌に触れて、しっとりしているなら寝具を少し減らします。ただし、おなかを冷やさないことが大事。子どもは暑いと毛布などを自分で外してしまうので、腹巻きやおなかまで隠せるズボンなどを活用しましょう。
冬服の目安
屋外で過ごす場合
- (1)下着(長袖or半袖肌着)
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- 汗を吸うもの
- 半袖、長袖は場合に応じて選択
- (2)トップス
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- 汗を吸うもの
- 裏起毛ではないもの
- (3)上着(カーディガン、ジャンパーなど)
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- 気候や過ごす場所によって選択