すり傷は「清潔・保湿」が大切、打撲は患部を冷やし安静に

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こども相談
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今回のテーマ:すり傷・打撲の対処法と受診の目安は?

子どものけがで多いものが、すり傷と打撲。家庭での応急措置の方法や医療機関受診の目安について聞きました。

教えてくれた人

熊本赤十字病院 救急科 医師
福水 希梨さん

子どもはけがした状況をうまく説明できないことがあります。少しでも気になる点があれば、かかりつけ医に相談しましょう。

すり傷は「清潔・保湿」が大切、打撲は患部を冷やし安静に

すり傷の応急措置は傷口を

  1. 清潔にする
  2. 保湿する

―の2手順です。まず、すり傷の表面を流水でよく洗い流します。続いてワセリンなどの保湿剤を塗り、傷口の乾燥を防ぎます。清潔と保湿が重要であり、消毒薬は必須ではありません。気になるようであれば、ばんそうこうやガーゼを貼って保護してください。

傷口が開いたり、出血が止まらなかったりするときはかかりつけ医や救急対応の医療機関を受診します。

一方、打撲の対処の基本は「RICE(ライス)」です。「Rest=安静」「Icing=冷却」「Compression=圧迫」「Elevation=挙上」を略した言葉です。打撲したときは、すぐに患部を冷やし、可能ならば心臓より高い位置に上げて安静に過ごしましょう。

患部が明らかに変形して腫れている場合にはかかりつけ医や救急対応の医療機関を受診してください。
頭を強く打ったときは特に注意が必要です。様子が普段通りであれば経過を観察します。

  1. 意識がない
  2. けいれんする
  3. 何度も吐く
  4. 手足が動かなくなる

―などの症状が見られる時には救急要請または迅速に医療機関を受診しましょう。

応急措置の基本

すり傷

  1. 清潔にする
    • 傷表面の、ぬるぬる感がなくなるまで、流水でやさしく洗い流す。お風呂などの「ためた水」で洗うことはやめましょう。
  2. 保湿する
    • 市販のワセリンなど、傷に使用できる保湿剤を塗り、保湿します。この後、気になるようであれば傷の大きさに合わせてばんそうこうやガーゼを使います。

打撲(打ったけが)

「Rest=安静」「Icing=冷却」「Compression=圧迫」「Elevation=挙上」
 患部を押さえながら冷やし、心臓より高い位置に上げ安静にしておく。
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