働くパパママの姿をリポートする「らしく」。
育児休業を1年間取得し妻と共に2人の子どもを育てる家電販売員の山田利久さんを紹介します。
「父親になる」自覚を持てた1年間の育児休業
子育てにもっと携わりたい
「出産時の痛みは妻と分かち合うことができません。しかし育休中に子育てに携わることで、母親にこそなれないけれど、父親になる自覚を持てました」と約2年前の育休を振り返る山田利久さん。第1子の悠稀くんを授かった時は、妻の若菜さんが熊本での里帰り出産となり、約半年間、妻子と離れ離れの日々を送りました。しかし彩愛ちゃん出産時は、「子どもとの貴重な時間を一緒に過ごしたい」と、静岡から熊本への移住と、転勤先での1年間の育休取得を決意。「企業へ補助金が給付される育児休業給付金制度を知り、育休は企業や家族、自分、みんなにとってメリットがあると考えました」。転勤したばかりでしたが、上司や同僚も育休を快く受け入れてくれたそうです。
育休中は掃除や皿洗い、子どものお風呂入れなどを担当。特に彩愛ちゃんの夜泣きがひどい時は夫婦で交代して見ることができ、お互いに心身の負担が軽減されました。目を離した隙に彩愛ちゃんがプラスチックを飲み込むトラブルなどもあり、「子どもの対応に迷ったり、困ったりしたときに、すぐに相談できる相手がいることの大切さを実感しました」と言います。
夫婦の情報共有の場を大切に
昨年4月に職場復帰した山田さん。休業中は生活者として自宅で家電に触れる機会が増え、「子どもの危険防止に役立つ家電の配置方法など、子育て世代のお客さまへ当事者目線で商品を紹介できるようになりました」とにっこり。プライベートでは、保育園の連絡帳アプリで子どもの状況をチェックして、若菜さんと情報共有する時間を大切にしています。また若菜さんが一人になれる時間を作りたいと、現在も家事全般を担っている山田さん。子どもたちもパパのことが大好きです。「妻を思いやる気持ちを持てたのは、出産直後に育児を経験し、夫婦で子どもと向き合う必要性を実感できたから」。今後も「協力しながら、生活も仕事も充実させていきたい」と話していました。
起床
朝の支度、風呂掃除、ごみ出し、弁当作り、保育園の準備
保育園へ送迎
車の中で子どもと過ごす時間が楽しみ
出勤
帰宅
お風呂、夕食
子どもたちから保育園や学校での出来事を聞きます
片付け、就寝
プロフィル
やまだ・としひささん(42)
静岡県出身。2004年、静岡県にある株式会社ヤマダデンキ入社。14年、同僚の若菜さん(34)と結婚。20年、第2子を授かったことを機に家族で妻の出身地である熊本県へ移住。転勤先で育児休業を1年間取得する。現在、妻と悠稀くん(6)、彩愛ちゃん(2)との4人暮らし。