テイクアウトカフェで子どもたちの居場所づくり

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らしく。自分らしく働く。自分らしく暮らす。

働くパパママの姿をリポートする「らしく」。

テイクアウトカフェを営みながら、高校生から幼稚園児まで3人の息子の母として日々奮闘する緒方友里加さんをご紹介します。

おがた・ゆりかさん(36)
おがた・ゆりかさん(36)

熊本市出身。長男出産後、ベビーマッサージ講師などとして勤務。2015年に上益城郡御船町に移住し、創業スクールで学びながら、飲食店で経験を積み、23年にテイクアウトカフェ「ten.」を開業。現在、夫の健太さん(36)と佑翔くん(18)、想真くん(10)、伊織くん(3)と5人暮らし。

目次

テイクアウトカフェで子どもたちの居場所づくり

「この間ね、学校でこんなことがあったよ」。緒方友里加さんは、学校帰りの子どもたちがカフェに気軽に立ち寄り、会話をしてくれる瞬間に喜びを感じています。

わが子が後押し

友里加さんは御船町でテイクアウトカフェ「ten.」を経営しています。元々、おにぎり屋さんを目指していましたが、御船町で子育てをする中で「子どもが気軽に立ち寄れる店があったらいいな」と感じるように。パン屋さんが少なく、テイクアウトの店もほとんどなかったことから、ホットドッグとコーヒーを提供する店を開業。通学路沿いという立地を生かし「駄菓子屋さんのような感覚で子どもが立ち寄ってくれる店」を目指しています。

開業のきっかけは、次男の想真くんの言葉でした。以前、飲食店で勤務していた頃は休みがほとんどなく、義母に子どもたちを任せきりの状況でした。想真くんに「もう無理かも」と弱音を吐くと、想真くんが「ママはもっとやりたいことをやった方がいいじゃん」とアドバイス。その一言で気持ちが固まり、すぐに退職を決意しました。

家族の支えを力に

18歳・10歳・3歳と年齢が離れた3人を子育て中。長男はイベント時に店を手伝い、次男もレジやドリンク作りをこなします。夫はサービス業から転職し、時間に融通が利くようになり、子どもの行事参加も可能になりました。こうした家族の協力体制があり、カフェの経営は順調です。

店では人とのつながりを一番大事に。「お客さんは子育て世代が多いので、お子さんの話を聞いて共感しています」。リピーターが多く、友人を連れてきてくれることが何よりの喜びです。友里加さんは「自分のご機嫌をとって、いかに疲れないようにするか」を心掛け、店で夕飯の下ごしらえを済ませるなど時間を有効に使い、家では子どものわがままに付き合えるようにしています。「三男が泣き止まないときは諦めてお総菜を買いに行くなど、いい意味で手を抜けるようになりました」

店名の「ten.」には「点と点がつながって一つの円になるように」という思いが込められています。「まさに私の人生そのもの。多くのつながりがあり夢を形にできました」。その輪は、着実に地域へ広がっているようです。

3兄弟はけんか知らず。ただし、遊び方が違うので母は常にそれぞれの遊び相手だそう
3兄弟はけんか知らず。ただし、遊び方が違うので母は常にそれぞれの遊び相手だそう
出張イベントの様子。次男の想真くんは仕事を積極的に手伝ってくれます
出張イベントの様子。次男の想真くんは仕事を積極的に手伝ってくれます
ある日のタイムスケジュール
6:30
起床、朝食の準備
6:45
家族で朝食
7:30
次男を見送り、家事

義母が洗濯をサポート

8:30
三男を幼稚園に送迎し、買い物へ
9:30
カフェの準備
10:30
開店
16:30
閉店後、三男をお迎え
17:30
夕食の準備
18:30
家族で夕食
19:45
次男を野球の迎えに

義父や夫が送迎してくれることも

20:15
次男の夕食、お風呂

子どもたちと戦いごっこや夜の散歩

22:00
三男を寝かしつけ
23:00
SNSで情報収集、就寝
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