
働くパパママの姿をリポートする「らしく」。
菊池郡菊陽町でハーブとバラの農園を営みながら、1児の父として日々奮闘する永田智大さんを紹介します。

岐阜県出身。大阪の辻調理師専門学校で調理と製菓を学び、卒業後は同校の料理講師として勤務。2017年から2年間、フランス校に赴任。21年に同じ料理人であるゆきのさん(27)と結婚し、23年に熊本に移住。妻の実家が営む農園「Herb&Rose」を本格始動。24年に千隼くん(1)が誕生。
農園を通して人と人をつなぐ、役立つ存在でありたい
永田智大さんは阿蘇の麓で、農薬を使わずにハーブや食べられる花「エディブルフラワー」を育てています。都市圏や九州各地のレストラン、菓子店のシェフから「料理人と農家、両方の目線で素材を提案してくれる存在」として、評価されています。
智大さんが料理の道を志したのは小学生の頃。テレビで見たケーキに心を奪われ、「自分でも作ってみたい」と思ったことがきっかけでした。高校卒業後に辻調理師専門学校へ進み、卒業後はフランス・イタリア料理の講師として11年間同校の教壇に立ちました。入社6年目にはフランス校に赴任。「当時は自分のスキルを磨くことに一生懸命だったので、とてもうれしかったです」
料理人から農の現場へ
智大さんはその後、同じ料理人のゆきのさんと出会い、結婚。夫婦で将来について話し合う中で、「子育てをするなら地方がいい」という思いから、ゆきのさんの故郷である熊本に移住し、家業の農業を始めました。農業は一からのスタートでしたが、料理で培った知識が栽培や加工に生きており、「これまで歩んできた料理人の道が、今の農業につながっていたんだと感じています」と智大さん。
最近では調理師専門学校の教え子が「先生のハーブを見たい」と農園を訪れ、他県のシェフや飲食店に紹介してくれることも。智大さんは、「人とのつながりが広がり、喜ばれることが何よりのやりがいです」と笑顔で話します。
子どものペースを尊重
夫婦が子育てで大切にしていることは、家族で過ごす何げない時間。千隼くんの言葉や行動に寄り添い、何事も一緒に楽しむことを心がけています。また、畑で摘んだハーブの香りを嗅がせたり、料理に使う食材を見せたり、日々の暮らしの中で自然の恵みに触れられる環境づくりをしています。 家事や育児は完璧を目指さず、夫婦のどちらかができることを担うスタイル。夕食や離乳食作りも分担して支え合っています。
今後の目標は、生産者として前に出ることではなく、人と人をつなぎ、役に立つ存在であり続けること。妻と一緒に商品開発にも取り組みながら、「いずれは、子どもたちが食の楽しさに出合える農園にしていきたい」と目を輝かせます。




