子どもの誤飲による窒息を防ぐには?

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こども相談
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今月のテーマ:食べ物などによる窒息を防ぐには?

子どもが異物を喉に詰まらせる事故が絶えません。予防法や万が一、異物を飲み込んだ場合の対処法を聞きました。

異常に気付いたら「背部叩打(こうだ)法」を試みて

人は異物や食べ物が喉に詰まり、窒息の恐れがある時には「首に手を当て苦しそうにする」「口を開けるが声が出ない」「顔が真っ赤になる」といった異常が見られます。子どもにそういったサインが見られたら、すぐに「背部叩打法」を試みましょう。

背部叩打法は、子どもの顎を軽く上方に向け気道を確保し、背中をたたく方法です(右図参照)。たたく位置は左右の肩甲骨の中央。親指の付け根で、異物が口から出るまで強くしっかりとたたき続けます。異物が出て、元気な様子に戻れば問題はありません。ただ、ぐったりとしている、吐き気があるといった症状が見られる場合は119番へ通報します。

子どもの窒息の原因として多いのは、豆類やあめ玉、こんにゃくゼリーといった喉に詰まりやすい食べ物です。食べる際は、座ったままよくかんで食べるよう、大人が見守ることが大切です。

小さな部品やおもちゃなど、トイレットペーパーの芯を通るサイズの物も子どもが飲み込む恐れがあります。これらの誤飲を防ぐには「整理整頓」に尽きます。家庭では、子どもの目線で室内をチェックし、危険性のある物は子どもの手が届かない所へ移動させましょう。

1歳未満

片方の手で乳児の顎をしっかり持ち、その腕に頭側を下げるようにうつぶせに乗せ、背中をたたく。

1才以上

子どもを片脚に乗せ、脇の下に片手を入れて、胸と下顎部分を支える。顎をそらせ、背中をたたく。

教えてくれた人

阿部 毅さん

熊本市消防局警防部救急課

消防司令補 阿部 毅さん

熊本市では一般の人を対象とした救急講習をしています。詳細はHPをご覧ください。

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