今月のテーマ:発達
子どもに自然とあいさつをできる習慣をつけるためには、どう働きかけるといいかを聞きました。
他人との関係づくりのきっかけが「あいさつ」
あいさつは「ありがとう」「おはよう」といった言葉掛けのみではなく、「人と人をつなぎ、コミュニケーションを生むもの」です。別れ際に手を振る、相手と目を合わせるなども含まれます。
子どもは乳幼児期から、手を振る、笑顔で会釈するなどの小さな「あいさつ」を積み重ねていきます。成長に伴って大人の行動や絵本、ごっこ遊びを通してあいさつの習慣が少しずつ身に付いていきます。
時に大人が子どもに「『ありがとう』と言いなさい!」と指示する場面がありますが、それよりも大人が「ありがとうございます」と笑顔で会釈する姿を見せることが大事。子どもにとってあいさつするタイミングや動作、言葉の手本になり、まねしやすくなります。人見知りなど成長の段階として、会釈や動作で表現することが精一杯といった子どもも多くいます。言葉でも、動作でも、子どもが相手に気持ちを伝えようとした時はたくさん褒め、子どものペースに合わせて気長に見守りましょう。「あいさつは気持ちの良いもの」だと理解すれば、自然と身に付くようになります。
あいさつをきっかけに、他人と良い関係づくりができることを目指して、周りの大人が働きかけられるといいですね。
大人が子どもの手本に!
教えてくれた人
熊本市小島子育て支援センター
所長 山脇 智恵子さん
子どもは身近な大人が笑顔であいさつを交わす姿から学んでいきます