
子どもの要求に応えるのは「甘えさせている」? それとも「甘やかしている」? それぞれの行動を考える際に大事にしたい点について聞きました。
教えてくれた人
見極めがとても難しい2つの行動。時には子どもを見守る親の忍耐も必要となります。

キーワードは「自立」。将来を見据えた対応を心がけて
「甘えさせる」は愛着や安心感を育むもの、「甘やかす」は子どもの成長を妨げるもの―というイメージを持たれることが多いですが、実際にはその境界ははっきりしていません。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いのキーワードが「自立」。子どもの安心感を引き出し、自立を促すために、時には「甘えさせる」ことが必要となります。例えば子どもからの「抱っこ」の求めに応じるのは精神的欲求を満たし「愛されている」という愛着形成と自信、自立につながります。
一方で、「歩きたくない」という理由での抱っこに応じ続けると、子ども自身の意欲が育ちにくくなります。そんな時は「もう少し頑張って○○まで歩いてみようか?」と、子ども自身ができることや目標を増やすサポートをし、できたらしっかり褒めてあげましょう。目標を達成した喜びは自立への第一歩となります。
そうはいっても、時間や心の余裕がなく、子どもとじっくり向き合えない日もありますよね。そんな時は、一日の終わりにギューッと子どもをハグしてください。お互いに「明日も頑張ろう」という気持ちが芽生えてくるはずです。
子どもの自立を促す行動
- 子どもが要求する「抱っこ」
- 園での出来事を「聞いて、聞いて」
すぐに対応できないときも「〇〇が終わったらすぐね」と、待つ見通しを伝える。約束したら必ず実行し、子どもとの信頼感を育てることが大切!

- 歩ける状態の時の「抱っこ」
- 欲しいおもちゃを「買って」
例
- 「大変だけど、もう少し自分で頑張ってみよう!」
- 「おもちゃは次の誕生日まで待とうね」


