今月のテーマ:子育て
親子の防災
9月の防災月間を機に、今一度、災害への備えを親子で見直しませんか。未就学児のいる家庭で取り組みたい防災について話を聞きました。
子どもの年齢に合わせ 非常持ち出し袋を点検
熊本地震を機に非常持ち出し袋を準備した家庭は多いでしょう。しかし、家族構成や年齢などの変化で準備物は変わってくるもの。半年に一度を目安に見直すことが大切です。
災害時は、避難所で授乳スペースを確保できない場合や、ストレスで母乳が出なくなるケースも。乳幼児のいる家庭では、常温で保存でき、粉ミルクのように熱湯で調乳する必要がない液体ミルクを備蓄しておきましょう。
2歳以上の子どもがいる家庭では、食べ慣れているお菓子などを子どもと一緒に選んで非常持ち出し袋に入れておくと、災害時の不安解消への一助になります。普段の夕食の一品に非常食を出し、味に慣れさせておくこともお勧めです。
ただし、準備が万端でも一人一人の知恵や力には限界があります。災害時は消防などの救援活動をすぐに期待できないことも多く、近所の人々との助け合いが重要です。日頃から隣近所に親子であいさつすることも大切な備えの一つといえます。
非常持ち出し袋に入れる物チェックリスト
※以下は一例です。各家庭の状況や人数に応じて必要な物や数を家族で話し合い、準備しておきましょう
- 液体ミルク(乳幼児のいる家庭)
- 食料品(アルファ米、カップ麺、お菓子など)
- 保存水
- 災害用簡易トイレ
- ウエットティッシュ
- マスク
- 手袋
- 懐中電灯
- 三角巾
- ポリエステル毛布
- レインコート
- マッチ
この他、カプセルテントや寝袋などもあると安心です
教えてくれた人
NPO法人日本防災士会・熊本県支部
本部常任理事
宮下 正一さん
「遠くの親類より近くの他人」ということわざがある通り、災害時は、日頃からの近所とのコミュニケーションが大きな鍵となります。