今回のテーマ:子どもの駄々とどう向き合う?
子どもがイヤイヤ期や就学前、かんしゃくを起こしたり、駄々をこねたりしたとき、親としてどう捉え、声を掛けるとよいかを聞きました。
成長の証拠だと思ってドンと構えて
子どもの駄々はマイナスなイメージを持たれがちですが、実は大事な成長の過程です。親子の間に愛着関係があるからこそ起こるといわれています。
子どもは、気持ちを言葉でうまく説明することができません。そのため「体ことば」の一つである駄々で気持ちを示しているのです。将来、子どもがコミュニケーションを取るための練習です。また、親が愛情を持って育てている証拠と捉え、おおらかに構えられるといいですね。
無理に押さえつけたり、怒鳴ったりしてやめさせても、なかなかうまくはいきません。まずは子どもが何を望んでいるのか聞き取ることで、少しずつクールダウンを試みましょう。子どもの気持ちが分かったら
- 「そうなんだ」と共感
- 「けれど今はこういう状況だね」と事実を確認
- 「じゃあどうするといい?」と子ども自身に考えさせる
―といった流れが理想です。子どもが小さく、自分で解決策を考えるのが難しい場合は「ママは◯◯◯してくれるとうれしいな」と、具体的な対策を感情と一緒に示すと伝わりやすくなります。
とはいえ、親だってこらえきれず強く言い過ぎることもあるでしょう。「ごめんね、怒り過ぎちゃった」と謝って、対等な関係で仲直りすれば大丈夫ですよ。
子どもへの声掛け例
「嫌だ、もうやらない!」
×「そんなに怒らなくてもいいでしょう?」
○「どうしてそう考えるのか聞かせて?」
「保育園休んで、公園に行きたい!」
×「そんなのは無理だよ!」
○「そっか、公園楽しいよね。ただ、今日は保育園で◯◯があるかもよ? 公園は次のお休みの日に行こうね」
教えてくれた人
心理カウンセラー 三浦 佑子さん
子どもは信頼関係のある人の前で駄々をこねます。気持ちにゆとりを持って、見守ってください