
子どもの成長とともに増える写真を整理したいけれど、どうしていいのか分からない⋯という人は多いのでは。子どもの写真をオシャレに飾りインテリアとしても楽しめる方法をアルバムアドバイザーに聞きました。
写真の飾りつけ 楽しく簡単だよ
折り紙などを使って写真を飾る「スクラップブッキング」にキャロットスタッフ親子が挑戦しました。写真整理のアイデアや写真データの管理術も紹介します。

思い出を「かたち」に 親子の絆を深めよう
「子どもの写真を整理するのが大変」―。そんな悩みを持つキャロットスタッフの江副梨恵さん、山口夏実さん親子が、アルバムアドバイザーの高谷雅子さんに「スクラップブッキング」について教えてもらいました。
「スクラップブッキング」は親子で手軽に制作できる写真の装飾法で、今回は「フレームタイプ」と「ガーランドタイプ」の二つを紹介します。 江副さん親子は、飾りたい写真を数枚選びフォトフレームに写真をコラージュする「フレームタイプ」に挑戦。家族旅行の写真をはさみで丁寧に切り、レイアウトの調整をしながら、のりで固定しました。一方、山口さん親子は写真を壁に装飾できる「ガーランドタイプ」を制作。折り紙を切った後、好きな形に切り取った写真を貼り付けました。いずれも100円ショップでそろう折り紙や画用紙、シールなどを使い、10~15分ほどで完成しました。
スクラップブッキングの魅力は、「思い出を形にして残せるだけでなく、親子の絆が深まり、子どもの想像力が育つこと」と高谷さん。子どもの写真を部屋に飾ることで子どもが「自分は親から愛されている」と自己肯定感が上がるという研究結果もあるそうです。「飾る場所のお勧めはトイレ。一人になった瞬間に心がほっとする温かい空間になります」と高谷さんは話します。
教えてくれたのは

高谷 雅子さん
写真をセレクトしよう
誕生日、季節の行事、日常の一コマなどテーマを決めて写真を選びましょう。1作品に使う写真は5〜10枚が目安。L判サイズがお勧めです。

フォトフレームタイプ
台紙の上に写真や飾りを自由にレイアウトしたり、コメントを書いたり、撮影時の思い出を残せます。写真の配置の他、組み合わせる紙の色や装飾で印象がガラリと変わるので、親子でアイデアを出し合いながら作ってみて。

用意するもの
- 写真
- フォトフレーム(A4サイズ)
- はさみ
- テープのり
- 色画用紙
- 装飾品(リボン・シールなど)

作り方
写真をはさみで好きな形に切る。丸く切り抜きたいときは、コップの底などを活用して。

まずはメイン写真の場所を決め、残りの写真や好みの装飾品などを画用紙の上に仮置きしてレイアウトを決める。

テープのりで固定する。水性のりは乾くと紙が曲がるので、水性以外ののりや両面テープがお勧め。

写真の隙間に装飾品を飾り、フレームにセットすれば出来上がり!

ガーランドタイプ
壁に飾るガーランドタイプは、手軽にお部屋を楽しくかわいい雰囲気にしてくれます。写真を思い切りいろいろな形にカットしてガーランドに載せると、オリジナリティーあふれる作品に。小さな子どもでも作りやすいので、親子で楽しむ工作としてもお勧めです。

用意するもの
- 写真
- 折り紙5枚
- はさみ
- ひも
- テープ
- テープのり


作り方
折り紙をそろえて半分に折る。

写真の点線部分をはさみで切る。残り4枚の折り紙も同様に切る。

(2)を開いて裏面を上にして、好きな順番にカーブをつけて並べ、全体にひもをテープでつける。

好きな形に切り取った写真を(3)の表面にテープのりで貼り付ければ完成。

キャロットスタッフおすすめ 写真整理のアイデア
データ送信で簡単! 「キャンバスプリント」
写真を印刷したり、フレームを選んだりする手間要らず! キャンバスのサイズを指定して写真をデータ送信するだけで、温もりのある質感がかわいいキャンバスプリントが届きます。デザインがシンプルなので、どんな部屋とも相性ぴったり。私みたいな面倒くさがりな方にお勧めです。ネットで「キャンバスプリント」と検索を。


100円ショップのアルミ板と磁石が大活躍
わが家では毎月、「ALBUS(アルバス)」という写真プリントサービスで写真を現像し、家族写真を玄関の飾り付けスペースに月替わりで飾っています。その時に大活躍するのが100円ショップで手に入るアルミ板と磁石。大きめのフォトフレームの中にアルミ板を入れ、そこに磁石で写真を付けるだけなので、気軽に取り替えることができますよ。


プロのママカメラマンが伝授! 写真のデータ管理方法
大量の写真データを保存するさまざまなサービスや方法について紹介します。
教えてくれたのは

クラウドストレージサービス
Googleフォト、iCloud写真、 Amazon Photosなど
スマートフォンと連携すれば、自動でアップロードされるのが魅力。タブレットやPCからも見ることができ、スマートフォンが紛失・故障しても写真が残ります。「Amazon Photos」は、プライム会員であれば容量無制限(2025年4月現在)。
デメリット
全ての写真がアップロードされるので要らない写真は時々整理する必要があります。また、ネット環境が必須。データ容量などで料金が発生することも。
外付けHDD/SSD
大量の写真データをネット環境がなくても保存できます。子どもの名前やイベント、年などでフォルダに分けて管理できるので、後から写真を探しやすいです。

デメリット
手動でバックアップしなければならない他、衝撃に弱く、故障や紛失の可能性もあります。
その他
ネット環境不要で持ち運びしやすいCDやDVD、USBなどの記録メディアに保存する方法もあります。容量に制限があり劣化や破損の可能性もあるので長期間の保存にはあまり向きません。
まとめ
一番のお勧めは「クラウドストレージサービス」をメインに使い、念のためPCや外付けHDD、CDなどにも保存すること。記念写真やお気に入りの写真などは家族共有アプリなどを活用する方法もあります。