絵本専門店の店主で、子育てにも奮闘中の太一パパが日々感じていることについて書いていきます。
父性性と母性性
最近、仕事の関係で発達心理学を勉強し始め、関連する書籍を読みあさっています。
その中の一つが、児童精神科医である佐々木正美さんの著書『子どもの心が見えてくる―エリクソンに学ぶ―』(ゆいぽおと)です。
印象に残ったのが「父性性」「母性性」。
母性性というのは「相手が望んでいることを受け入れること」、そして父性性とは「社会が求めることを子どもにさせること」だそうです。父性性とはいわゆる「しつけ」と呼ばれるものでしょう。
母性性と父性性の順番を間違えると、子どもの発達に大きな影響を与えるそうです。
まずは子どもの要望を受け入れること、そして子どもができるようになるまで待ってあげること、社会のルールを教えるのはその後から。母性性から父性性の順番ですね。
思えば私は親から「こうしなさい」「ああしなさい」と細かいしつけを受けた記憶がありません。しかし、なんとか社会の中で生きることができています。
親がこの順番を意識していたわけではないと思いますが、意識せずとも私にとってそのような環境だったのでしょう。
5月で3歳になる長男は、なんでも「自分で」と訴えます。大人がやれば早いですし、うまくできることばかりです。
それでも、今は「子どもができるようになるのを待つ」段階なのでしょう。父性性を出すのはまだまだ先のこと。チャレンジする姿をできるだけゆっくりと見守っていきたいと思います。