働くパパママの姿をリポートする「らしく」。
3人の子どもを育てながら、荒尾市を拠点に活動するパフォーマンス団体「炭坑ガールズ」の代表を務める西岡裕季子さんを紹介します。
「炭坑ガールズ」をリード 3人の子育てにも奮闘
「炭坑ガールズ」はカラフルなつなぎとライト付きのヘルメットに身を包み、歌やダンス、アクロバットでステージを盛り上げるグループ。
西岡裕季子さんが世界文化遺産・万田坑に着想を得て「大好きな地元を盛り上げたい」と、荒尾市在住の女性らに呼び掛けて発足しました。
当初は企画や運営のノウハウがなく手探りでしたが、「観客に『明日も頑張ろう』と思える元気なパフォーマンスを届ける」ことをモットーに、荒尾市の祭りやイベントに精力的に参加。県内外からのオファーも徐々に増え、現在は小中高生をメインに2歳から50代まで総勢20人のメンバーが活動しています。
人に頼ることの大切さ実感
裕季子さんは結婚、出産後もレッスンやメンバーの引率などを扇ちゃん同伴でこなしていましたが、次第に家事や育児とのバランスが取れなくなりました。
「あの時はいろんなことを自分一人で頑張ろうとし過ぎて、全てが中途半端でした。炭坑ガールズの解散を考えるほど疲弊していました」。
その後、桐くんの妊娠を機に引率はメンバーの保護者に任せ、子守りは公則さんにお願いするなど、人に頼ることを意識。
「周りに協力してもらったおかげでラジオ出演、イベントの司会・MC、荒尾市から任命された防災PR隊など活動の幅が広がっています」とほほ笑みます。
家族と自分の時間にメリハリ
多忙な日々を過ごす中で夫婦が大切にしていることは、時間の使い方にメリハリをつけること。
家族の休みが合う日は子どもと遊ぶことに集中し、子どもを寝かしつけた後は夫婦で会話をしたり、一人の時間を楽しんだりすることが多いのだとか。
「私は毎晩、好きなドラマを見ながら晩酌するのが一番のリフレッシュ法です」と裕季子さん。家族時間と自分時間をしっかり持つことが、慌ただしい日々を乗り越える秘訣のようです。
また、裕季子さんは炭坑ガールズの指導で大切だと感じたことを自身の子育てに生かし、扇ちゃんや桐くんが失敗した時はその原因を子どもに考えさせるよう意識しているそうです。
現在、地元のダンスや和太鼓といったサークルが披露できる場をつくるため、炭坑ガールズ主催のイベントを企画している裕季子さん。「これからも新しいことにチャレンジしながら、地域を盛り上げる活動を通してメンバー一人一人が成長できるチームでありたい」と意気込みます。
起床、朝食、登園準備
登園
メールチェック、事務作業
イベント打ち合わせ
夕飯準備
長女のお迎え、習い事送迎
長男、次男のお迎え
夕飯、お風呂
子どもとの自由時間
ピアノの練習やおもちゃ遊びなど
子どもの寝かしつけ
2日に1回は寝落ちするそう
ドラマを見ながら晩酌
就寝
プロフィル
にしおか・ゆきこさん(36)
荒尾市出身。幼少期にバレエやピアノをはじめ、高校時代は吹奏楽、卒業後は米国でマーチングを学ぶ。帰国後は荒尾市や大牟田市でフィットネスインストラクターとして活動しながら、ご当地アイドルのレッスンを担当。その後、2014年に「炭坑ガールズ」を結成し、九州内で開催されるイベントなどに出演している。18年、公則さん(45)と結婚。19年に長女・扇ちゃん(4)、20年に長男・桐くん(3)、22年に次男・壱くん(1)を出産。