絵本専門店の店主で、子育てにも奮闘中の太一パパが日々感じていることについて書いていきます。
これからの父と息子
「男の子の初恋はお母さん」。大学生の頃に、何かの授業で「本能的にそうなる」と聞いたことがあります。ただ、物心がつくと父親が母親にとって絶対的な存在であると気付き、“かなわぬ恋”だと理解するそうです。だから父親と息子はいくつになっても何となく距離があるとのことでした。
「娘とお父さん」「娘とお母さん」とはなんとなく違う「息子とお父さん」。私にとっても父親は少しだけ話しにくい存在です。決して仲が悪いわけではありません。なんとなくの「一線」があるのです。
この関係性は、時代のせいもあるのかも、と最近思います。一般的に昔の父親のイメージは「仕事でほとんど家にいない人」ではないでしょうか。コミュニケーションの機会は、お母さんと比べると少なかったでしょう。
最近は、男性の育休取得も増えつつあるように思います。当店にも、育休中のお父さんが小さなお子さんを連れて来店されます。コミュニケーションの機会が増えることで、今後の息子と父の関係も変わるかもしれません。とはいえ、本能は強し。私も育休を取り、今でもできるだけ息子と接しているつもりですが、絶賛「お母さん期」です。ただ、息子が私のことをどう思おうと、息子への愛情は変わりません。時代を経ても、これだけはどこの父親も変わらないと信じています。