
今回のテーマ:充血、目やに・・・注意したい目のトラブル
目の病気が保育園や幼稚園などで流行することがあります。子どもの目のトラブルサインや、病気の種類と治療について聞きました。
教えてくれた人
当院では専用の「子ども検査室」を設置しています。お気軽にご相談ください。

「いつもと違う」目の症状。早めに診断を受け対策を
目のトラブルサインとしては、例えば「充血」「まぶたの腫れ・かゆみ」などが挙げられます。朝起きた時に目が開かなくなるほどの「大量の目やに」も注意が必要です。
充血や目やにの症状が出る病気で注意が必要なものには「はやり目(流行性角結膜炎)」があります。この病気はウイルス性で非常に感染力が強く、飛沫感染や接触感染で広がります。片方の目から発症し、もう片方の目にも感染することがほとんどです。成人も感染するため、家庭内での予防が重要です。手洗い・消毒をこまめに行い、タオルの共有を避けましょう。症状がある人の衣類やタオル、枕カバーなども個別に洗濯しましょう。また、家族の中に症状のある人がいる場合は、症状がある人が最後にお風呂に入ることも対策になります。
特効薬はなく、抗生剤が含まれた点眼薬や消炎剤で症状を軽減し、経過を見守ります。保育園や学校は感染の恐れがなくなるまでの約2週間は出席停止となります。
目だけのトラブルと思っていても他の病気が隠れていることもあります。日常の観察で「いつもと違う」と感じた場合は、早めに専門医を受診しましょう。
目のトラブルサイン 家庭で気を付けること
大量の目やに・涙
- お湯などで湿らせた清潔なタオルあるいはティッシュを使い、やさしく拭き取る。
- 目やにや涙を感染源とする病気もあるため、拭いたタオルはすぐ洗濯し、ティッシュは捨てる。

充血
白目が真っ赤になるなど、明らかな充血の場合は受診。
※「はやり目」の場合は、症状が片目から現れる。
