子育て世代必見! 気になる住宅資金準備術

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「家族が増えたので、そろそろ住宅購入を検討したい」と思っている子育て世代も多いでしょう。今回は、無理をせずできるだけ家族の希望に合った住宅を購入するコツを紹介します。

目次

<01>「いくら借りられるか」より「いくら返せるか」

住宅購入にかかるお金は教育費などと並んで、子育て中の人が気になるトピックでしょう。ほとんどの人にとって人生に一度しかないかもしれない機会なので、「家族のためにより快適な住まいを整えたい」「絶対に失敗したくない」と思うものです。

しかし、家族の希望を優先するあまり、あれもこれもとプランを詰め込み過ぎて予算オーバーになったり、予算を気にし過ぎて暮らしにくい住まいになったりするのは残念です。自分にとって最適な住宅資金準備術を身に付けましょう。

毎月の返済額は手取り月収の4分の1以下が目安

住宅購入を考えるとき、「自分の世帯はいくら借りられるのか」を重視しがちですが、重要なのはいくら借りられるかより「毎月いくら返せるのか」ということ。一般的に毎月の住宅ローン返済額は世帯の手取り月収の約4分の1以下に抑えることが理想とされています。例えば夫の手取り月収が25万円、妻の手取り月収が15万円とすると、世帯の月収は40万円。この場合、住宅ローンの月返済額は10万円以下に抑える必要があります(ボーナス払いを除く)。生活する上で必要な支出は住宅費用だけではないので、食費や水道光熱費、子どもの教育費などを削ってでも住宅費用に充てることはおすすめできません。

「毎月いくら返せるか」が分かったら、返済期間も考えましょう。一般的に多いのは30年や35年ローンですが、借入時の年齢や年収など審査項目があるため、場合によっては希望する返済期間を組めない可能性もあります。

元利均等返済で毎月10万円ずつ返済する場合の借入可能額

金利(%)返済期間30年返済期間35年
0.5%3,3423,852
1.5%2,8973,266
3.0%2,3712,598
(単位:万円)

また、離職などで一時的に収入が減ってしまうこともあるかもしれません。そのような事情も見越して住宅ローンの借入金額や返済期間を設定しましょう。「返済期間が長くなるほど利息が増える」「返済期間が短いほど月々の負担が大きい」など、それぞれの特徴も踏まえて検討することが大切です。

「公益財団法人 生命保険文化センター」HPより

<02>固定か変動か? 気になる住宅ローン金利事情

空前の低金利時代においては、金利が一定の「固定金利」を選択する人が多いのが現状です。メリットは返済金額が常に一定のため、家計が考えやすいということです。今後どんなに金利が上がっても心配はないでしょう。

「変動金利」は固定金利より金利水準が低いのが魅力ですが、金利が上昇すると毎月の返済額が増えかねない点は注意しましょう。変動金利を選ぶ人の中では、低金利で団体信用生命保険が付いているネット銀行のプランも人気です。

<03>住宅取得に必要な費用は他にも

住宅を取得する時に必要な費用には、頭金と諸経費(登記費用や不動産取得税、固定資産税など)があります。この費用の目安は物件価格の3割程度。これらの費用は、積立貯蓄や先取り貯蓄、またNISA(少額投資非課税制度)などの長期投資を利用して準備しましょう。

晴美先生のMEMO

住宅購入は家族にとって人生の居場所を決める大切なライフイベントです。ご家族の希望をかなえるとともに、無理なく返済していける計画を立てることも大切です。不動産業者やハウスメーカーに在籍するファイナンシャルプランナーなど、専門家に相談してみてくださいね。

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