絵本専門店の店主で、子育てにも奮闘中の太一パパが日々感じていることについて書いていきます。
ならぬことはならぬものです
「ならぬことはならぬものです」。この言葉は、9歳以下の会津藩士の子どもたちが、幼児教育の集まりの場で聞いていた言葉です。子どもたちは「什(じゅう)の掟」と呼ばれる決まり事を集まりのリーダーから聞かされ、最後に「ならぬことはならぬものです」と言い聞かされていました。
私の長男はしっかりとコミュニケーションを取れる年齢になりました。自分の思いを主張できることに成長をうれしく思う半面、手を焼くこともあり難しさも感じています。
つい最近までは「かわいいかわいい」で済んでいましたが、「ならぬことはならぬもの」と伝えていくことも大切でしょう。子どもはペットでもアクセサリーでもありません。あえて強い言葉で表現しますが、決して親が自己満足するための対象ではないということです。自分よりも子どもの方が大切だからこそ、厳しさも必要だと、より意識するようになってきました。
私の「什の掟」は、苦しいときに踏ん張らなければならないというもの。何か壁にぶち当たったとき、折れない人、立ち上がれる人になってほしいのです。壁が立ちはだかったときに一緒に歯を食いしばって踏ん張れる親でありたい。「厳しさ」の難しさを感じながら私も奮闘していきます。