絵本専門店の店主で、子育てにも奮闘中の太一パパが日々感じていることについて書いていきます。
キャラクターものと絵本
お客さまとの会話のテーマによく上がるのが、アンパンマンやドラえもん、ポケモンといった「キャラクターもの」です。「うちの子はキャラクターものの雑誌ばかり読んで絵本を読まないんです」と漏らされるパパママがいらっしゃいます。
私の長男も子犬たちがチームとなってさまざまなトラブルを解決する姿を描く「パウ・パトロール」が大のお気に入り。最初は「何がそんなに面白いのか」と思っていましたが、しっかり見てみるとこれがなかなか面白い。「ふむ、なるほど」と思ったものです。
「キャラクター関連の書籍ばかり読んでいるけれど、どうせなら絵本を読んでほしい」。そう悩む人も多いかもしれません。絵本屋の店主が言うのもなんですが、子どもが夢中になっているのならばそれを突き詰める方が断然良いのではないのかなと思います。それが一見、大人からすれば大したことのないように思うものでもです。
アニメーターや監督として有名な庵野秀明さんは、熱狂的な仮面ライダーのファンだそうです。あの方も好きを貫き、今や多くの人を引きつける作品を世に生み出しています。
「いつかわが子も世界を魅了するキャラクターを生み出すかも」。それぐらいの親ばか根性で、子どもの好きに一緒にのめり込むぐらいがちょうど良いのかもしれません。絵本であれアニメであれ漫画であれ、人を楽しませるものに上も下もないのですから。