看護学校に通いながら年の近い4人の子どもを育てるママの日常を伝えます。
最終回 私らしい母親であっていい
助産師を志し、看護学校に入学して早2年がたちました。独身の頃とは違い、環境を変えることは家族にも大きく影響しました。
試験前になると、家に帰らず、家事もほとんどできませんでした。課題や実習で精神的に追い込まれると、子どもたちに対応する余裕がなくなったり、夫に当たり散らしてしまったり…。それでも夫や子どもたちは「ママがやりたいことをやっていいんだよ!」と、私の選ぶ道を温かく見守ってくれました。
看護学校と家事・育児の両立は思った以上に大変で、以前勤めていた会社から正社員で戻ってこないかと言われた時は、正直迷いました。けれど、「自分で決めた道を途中で放り出したら絶対に後悔する。あと1年頑張って、まずは看護師に。そして、その先の助産師になるんだ!」と決意を新たにしました。
ダメな母かもしれないけれど、一生懸命なりたいものを目指す姿を見せることが、今子どもたちのためにできることだと信じて。
「母であるから母親らしく」ではなく「私らしい母親であっていい」と、これからの私にエールを送りたいと思います。
川中えりかさん(29)
ベビーマッサージ講師として4年間活動後、より深く母子支援をしたいと昨年、助産師を目指して看護学校に入学。長男ゆうとくん(8)、次男はるとくん(7)、長女あやねちゃん(5)、三男あおとくん(4)の4人の子どもと夫(48)の6人家族。