タイプ別 家計簿のすすめ

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家計簿を使った具体的な家計管理の方法を紹介します。3タイプの家計簿から各家庭のライフスタイルに合ったものを選び、無理なく家計を把握し続けられる方法を見つけましょう。

目次

自分に合った家計簿を探す

家計を管理するには、やはり「家計簿をつける」ことが基本です。家計簿にはさまざまな種類があります。代表的な記録方法は、「手書き」「表計算ソフト」「アプリ」の3つです。

スケジュール帳や日記など手書きの習慣がある人は「手書き」が良いでしょう。計算が大変ですが、多少の誤差は気にせず、記録し続けることが大切です。市販の家計簿でも、ノートを利用してもOKです。

プライベートでもパソコンを使うことが多い人は「表計算ソフト」がお勧めです。ソフトが計算してくれるので、楽ですよ。無料でダウンロードできるものもあるので、検索してみましょう。

キャッシュレス派や、スマホを使うことが多い人、これまで家計簿をつける習慣がなかった人は、「家計簿アプリ」がお勧めです。クレジットカードや銀行口座と連携すれば取引内容を自動で家計簿アプリに取り込めるので、記録する際の面倒な作業を大幅に減らせます。ただし、その連携により情報流出などの不安を感じる場合は、連携せずに手入力しましょう。

タイプ別 お勧めの家計簿

家計簿に記録すべき項目は?

家計簿は記録方法にかかわらず、「項目(支出内容)ごと」に記録するのが王道です。子育て世帯であれば、食費、日用品費、住居費、水道光熱費、通信費、保険料、教育費、雑費は記録しておきたいものです。ほとんどが月に1回の支払いで済む費用なので、記録するのはそれほど難しくありません。

問題は、こまごまとした食費や日用品費をどう記録するかです。1つのお店で食材も日用品も医薬品も同時に買い物するケースだと、1枚のレシートから、「これは食費」「これは日用品」と仕分けるのは大変ですよね。

その場合は項目にこだわらず、合計金額を「店名ごと」に記録してもOK(例1)。それも大変だと感じる人は、現金、銀行引き落とし、クレジットカード、スマホ決済などの「支払い方法ごと」に記録する方法もあります(例2)。項目を考えなくて済むので、取り組みやすいですよ。

まずは、記録する習慣を付けることが大切です。こまごまとした項目に分けるのは、「店名ごと」「支払い方法ごと」の記録に慣れてから取り組んでみましょう。

例1 食費や日用品費のみ店名ごとに記入(表計算ソフト使用)
例2 支払い方法ごとに記入(ノートに手書き)

手早く記録・管理できる 家計簿アプリ

家計簿アプリは、アプリ内に項目がすでにセットされていたり、レシートを読み取って自動で項目を判断してくれたりするので、仕分けで迷うことがぐっと減ります。また、アプリの予算管理機能を活用すれば、毎月予算に対してどれくらい使っているかを手早く確認でき、家計の見直しにも役立ちます。 ※使用する家計簿アプリにより機能は異なります

麗子先生のアドバイス

家計簿をつけるのが負担に感じるようになったら、やり方が合っていないのかもしれません。今の方法にこだわらず、より楽な家計管理に変えてしまいましょう。毎月預貯金などの残高合計を把握することから始めてもOKです。正確さを求め過ぎないことも、家計簿を続けるコツですよ。


CFP(R)ファイナンシャルプランナー 吉田 麗子さん

CFP(R)ファイナンシャルプランナー 吉田 麗子さん

結婚を機に退職後、家計がピンチになり、お金の勉強をスタート。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))を取得し、2006年起業。自身の“お金オンチ”な経験を生かした分かりやすいアドバイスに定評がある。小学生と中学生の三姉妹の母。福岡県在住。

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