子どもとの会話など性別への思い込みに気付いて

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はあとちゃんが行く! SDGs調査では「SDGs(持続可能な開発目標)」に取り組む団体や企業、個人を紹介していきます。

「SDGs(持続可能な開発目標)」に取り組む団体や個人を紹介します。今回は、SDGsの目標の一つである「ジェンダー平等の実現」について「熊本市男女共同参画センターはあもにい」企画事業課内田美香さんに話を聞きました。

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子どもとの会話など性別への思い込みに気付いて

毎年11月、子どもから大人まで男女共同参画について広く学べる「はあもにいフェスタ」が開かれます
毎年11月、子どもから大人まで男女共同参画について広く学べる「はあもにいフェスタ」が開かれます

「ジェンダー」とは、生物学的な性別(セックス)に対して、社会的・文化的・歴史的につくられてきた性差を指す言葉。「男性はこうあるべき」「女性だから○○するのが当たり前」といったイメージや役割分担への思い込みにつながります。その思い込みが、進路や職業選択の場などで不平等を生んでしまうこともあります。

「日本は世界的に見て、ジェンダー問題解決の取り組みが遅れています」と内田さん。男女の格差を地域別に試算した「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」(2021年)によると、熊本は全国の中でも順位が低く、共働き家庭の男性が家事・育児に充てる時間が短いことなどが課題とされています。

また、子どもの頃にテレビや絵本、家族の会話などから男女の役割や職業のイメージがつくこともあります。「男の子なのに料理上手だね」「女の子なのに消防士になるの?」など「性別で決め付けないように大人が意識することで、子どもの感性を尊重し、可能性を広げることにもつながります」と言います。

はあもにいでは、ジェンダー平等を推進するさまざまな事業を行っています。その中で子育て世代にジェンダーの固定観念に気付き、意識を変えるきっかけにしてもらおうと、パパ料理教室や、家族で家事や育児の役割分担を話し合い、子どもも家族の一員としてできることを考える講座などを開催。料理教室に参加した父親から「料理のハードルが下がり、家でも親子で挑戦しようと思った」などの声があったそうです。来年2月には、絵本を通して「ジェンダーとは何か」を学ぶ、親向けの講座を開く予定です。

ジェンダー平等はSDGsで掲げる誰一人取り残さない社会を築くための重要な基盤です。日常の「当たり前」を見直しませんか。

パパ料理教室で楽しそうに料理をする父子たち
パパ料理教室で楽しそうに料理をする父子たち
5 ジェンダー平等を実現しよう

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